ARCHIVE  ENTRY  COMMENT  TRACKBACK  CATEGORY  RECOMMEND  LINK  PROFILE  OTHERS
<< September 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< ご無沙汰しております。 | main | 沈みゆく螺旋階段 >>
2013.05.28 Tuesday

機能美至上主義の考察

  望んでもいないのに人は歳をとり(勿論望んで歳をとる人もいるだろうが)、自分もいつの間にか三十路という人生の節目のひとつに突入し、あれよあれよと言う間に2度目の結婚記念日を迎え、そしていつの間にかもう生後8ヶ月の娘が隣にいる。
30年も生きてくると、いい加減、自分の思考の論理構造も大分、というか否応がなしに分かってくる。

 例えば、実家にいる母にしても、私の嫁にしても、ティッシュペーパーの箱の外に、何かを覆おうとする。

このような物ををまとわせることにより、生活感むき出しな生のティッシュ箱ではなく、お洒落な模様の布に包まれたティッシュ箱に生まれ変わり、部屋をひとつお洒落な方向に持っていく狙いのようだ。
 だが、待って欲しい。せっかくティッシュという、万能で機能性に優れた発明品のひとつを、わざわざ、その布のケースに出し入れして使うという、手間を加えた行為が、もの凄く無駄ではないだろうか。
 iPhoneという発明をしたスティーブジョブス氏が、iPhoneはケースなどに入れず、生で使って欲しいと思った(?)ように、箱ティッシュを開発した人が、同じように、箱ティッシュはそのままで使って欲しい、と願いながら開発した。か、どうかは知らないが、せっかく機能性に優れた物を、あえて没機能的な使い方をしてしまう行為を、ナンセンスだと感じてしまうのは私だけであろうか。
 同じく、実家の母は、とにかく部屋の中のゴミ箱を隠したがる。客人が家に来て、ゴミが出たときに、客人は、みなそのゴミをどこに捨てればいいのか迷い、横目でゴミ箱を探しつつも、ゴミ箱が見当たらないと、わざわざ言うのも何だからという感じで、諦めてゴミをポケットや鞄の中にしまい込んでしまう人もいる。 
 ゴミ箱とは、汚く、おぞましい物で、なるべく人目に触れない場所に置くべきもの、というのが母親なりの論理なのだろうが、見つけることができないゴミ箱はもはやゴミ箱としては機能してないように思われる。ちなみに、話はずれるが、母親の鞄や洋服のポケットには、いつも使用前か使用済みか分からないようなティッシュの固まりで溢れかえっていたように思われる。結局母もゴミ箱の存在感の薄さに、幾ばくかの不自由を感じていたのだろうか。謎である。
 私の友人のヴォーカリストの女性が最近、非常にかっこいい高級な自転車を買ったのだが、その女性は仕事に行く時、大量の譜面を自転車のカゴに入れて運ばなければならない。それで、カゴに大量の譜面を入れることにより、手持ちの鞄を、譜面の袋のさらに上に置いて運転するようなのだが、その鞄はカゴにはもはや入らず、カゴに入った譜面の袋の上に載せているだけの状態で走行する。それは、当然ながら、非常に不安定で、段差を通るたびに鞄がズレ落ちたりする可能性が生じるわけで、実際何度も鞄が落ちた事案が発生しているようだ。これは、安全面でも問題があるし、例えば、鞄に入った6万円のiPhoneが破損する可能性だってある。これらの問題を解決する為に、私は、自転車のカゴ用のゴム製のネットが百円ショップで売ってるので、それを推奨したのだが、その友人は、「それを使うとおばちゃんに見えるから」という理由で使用を拒否した。一瞬何を言ってるのか分からなかった。例え買ったばかりの6万円のiPhoneがお釈迦になり、そのせいで一時的に仕事の電話等が出来なくなったりして数百万の大仕事を逃したり、連絡先が全消しようとも、とにかくおばちゃんに見られない事を優先する…。世界には様々な価値観があるのだとしみじみと思った。
 このように思考が至ってしまう自分の頭は、つまり、「ファッション性」なんかよりは、遥かに「機能性」に重きを置いているということなのだろう。
 改めて、自分の身の回りのものを見ていくと、自分がどれだけファッション性等を度外視して、機能性にのみ重点を感じているかがより分かる。
これは、私の車の天井である。見れば分かる通り、天井にティッシュ箱がつけてある。この位置にティッシュがあることで、全ての席の人が手軽にティッシュを取る事ができ、なおかつ狭い車内で邪魔になりにくく、使用されることの少ない、無駄な空間を有効活用できる。若干傾いているが、B型の私はまったく気にしない。使えればいい。なお、このティッシュを支えているのが、若干幅の広い輪ゴムで、輪ゴムの天井にあたる部分にはホッチキスでマジックテープがつけられている。このマジックテープが天井の布っぽい素材にくっつくという寸法だ。輪ゴムなので、急ブレーキや急ハンドルで多少車が揺れても、ゴムが滑り止めの機能もしてティッシュが飛んでいく事もない。この輪ゴムもマジックテープも百円ショップで購入できるものなので、費用も200円でとてもリーズナブルなのも魅力的だ。

 これは、自動車のソケットの電源を一般のコンセントに変換してくれるコンバーター。この先にUSBソケット(楽天で200円)をつけることにより、スマートフォンなどを同時に3台まで充電しながら走行できるようになった。これも、やはり、景観と引き換えに、電話のバッテリーの心配をしないでいい、という機能美を手に入れたということである。
ここにiPhoneをはめることにより、カーナビとして機能させつつ、同時にBGMだってネットラジオだって聴くことができる。そしてこのフォンジャックをiPhoneにさせば、車内のステレオから流す事ができる。

こちらは助手席側のドリンクホルダー件スマートフォンスタンド。矢印の部分は購入後ノコギリで切断した。この切断によって、スマートフォンと充電ケーブルが繋がったまま出し入れできるようになった。これもまた外見を犠牲に機能美を手に入れたパターンだ。
これは、ピアノにティッシュ箱がぶら下がっている。上の記事に出て来た輪ゴムがまた登場。輪ゴムにモールをくくりつけて、ピアノにもとから刺さっているビスを少し緩めて、モールをビスにくくりつけた後、またビス閉め直したため、ピアノに傷はつかない。この位置にティッシュがあることで、食卓に座ったままでもティッシュを取ることが容易になり、なおかつ置き場所に困らない位置に固定されていることにより、テーブルなどのスペースを広々と使うことができる。輪ゴムなので付け替えも楽ちんだ。そして、これもデットスペースの有効活用という機能美。景観としてはけして美しいとは言えない。どちらかというと面白おかしい。




これはピアノ椅子。矢印のところを裏から見ると…


椅子にキリで穴をあけ、使用されず余っていたカーテンのフックを挿入して引っ掛ける。これによって椅子の下というデットスペースを有効活用できる。床から荷物が少し浮くことにより、床に物をおくと埃が溜まりやすかったりするのが解消され、掃除機をかけるのも非常に楽になった。ここには普段ピアノの調律セットの入った鞄をぶら下げている。

このワイングラスホルダーは使い方によってはお洒落になるかもしれないが、私の工作で固められた奇想天外な部屋の中ではただただ浮くだけだ。もともと、洗い物をしてる時に、洗い終わったワイングラスが偉そうに場所をとることにイライラしていて、それがこのホルダーを購入するきっかけとなった。これを装着することにより、逼迫していた食器棚の問題が一気に解決し、洗い場の混雑解消の決め手ともなり、買って良かった物ランキング(当社比)で上位に食い込むこととなった。ちなみに私は東急ハンズにて購入。



これは日々発明の事ばかり考えていた私に感化された私の嫁が考案し、作成したシステム。けして広いとは言えない我が家の風呂。桶が床に置いてあるだけでより狭く感じ、さらに桶を風呂の床に置いておくと、湯垢がついて嫌だと思ったのが発明のきっかけのようだ。もともと穴なんてなかったプラスチック製の桶に、ガスコンロで熱して赤くなったキリでジュボっと穴を開けて、百円ショップで買って来た吸盤を風呂の壁に張って完成。やはり人は、不自由を感じることで、何かをひらめいたりするものなのだろうか。ちなみに私ならこの穴をさらに大きくしたであろう。そうすることで、よりぶら下げやすくなると踏んでいる。何故か面倒で、まだ穴を拡張するには至っていない。



これは、もともとあったキッチンの棚に、先ほども登場したカーテンフックの余りをくくりつけて、洗い物を干せるようにした。逼迫する洗い物を乾かす場所の問題は、このシステムによって更に改善されることとなった。なお、ここに鍋やフライパンを干すことも出来る。非常に使い勝手は良い。このシステムを構築するのに1円もお金がかかってないのがまた魅力的だ。廃物利用はこれからの時代にはとても重要なテーマとなるだろうと踏んでいる。資源は無限ではないのだから。




これがまた私の機能性重視の象徴のひとつとも言えるであろう電動自転車。バッテリーフル充電で60km走れる。これのおかげで自転車移動の欠点のひとつである、上り坂による肉体疲労の問題は一挙に解決。半径20キロメートルの移動くらいはこの電動自転車でするようになり、電車代がかからなくなり、体の脂肪も程よく燃焼され、生活のサイクルがより豊かな方向に向上したと体感している。
 1の棒は傘を挟む棒。これを利用することで、合法的に傘さし運転をすることが可能になった。2は先ほどの話で出て来た百円ショップで購入した自転車のカゴ用ゴムネット。これを装備することで大切な機材や荷物がカゴから飛び出るのを防げるのと同時に、貴重品などのひったくり被害の可能性を下げることもできる。100円で購入できる機能美の固まりだ。3はiPhoneを自転車にマウントする為のケース。ここにiPhoneをはめることにより、iPhoneのgoogle mapをたよりながら道の分からない行き先へ向かうことも可能だ。このケースはケースごと取り外すのも容易で、大変重宝している。盗難の恐れがある場所では4のケースに入れて隠しておくことも出来る。4のケースにはiPhoneの外部バッテリーを入れている。これにより、3のケースに入れてiPhoneを使用しながら充電も可能になり、バッテリー切れの心配を解消できた。5は見えづらいが、傘フォルダー。安全で抜き差しも簡単だ。これも百円。
そしてこの赤い洋服が、実は、かなり本格的なレインコート。頭にはかなり大きめのツバがついているので、多少の雨くらいでは顔も濡れない。このツバのおかげでもはや、ファッション性のカケラすら感じらない。私がこれを来て電動ママチャリを乗り回していたらそれだけで変質者に思われる可能性もある。鞄に尺八など入っていようものなら、もはや意味が分からないかもしれない。だが、とにかく便利で、腹の部分が大分長くなっていて、自転車のカゴまですっぽりかぶせることができるので荷物まで雨から守ってくれる。このファッション性のかけらもない赤いレインコートを購入することによって、自転車の欠点のひとつである雨の問題も解消するに至った。ちなみにこの写真をよく見ると分かるかもしれないが私が使っているiPhoneとiPhoneケースの間にはPASMOが入っている。こうすることによって、iPhone弱点のひとつ、お財布携帯機能の欠落を補うことができた。ただ、これを真似しようと思っている人はひとつだけ注意して欲しい。ただiPhoneの裏に電子カードを張るだけでは電子カードは正しく動作しない。iPhoneとカードの間に、電磁波遮断シートというものをはさめないと、電磁波が干渉してうまく機能しない。



これは何だろうと思う方もいるかと思うが、これは尺八の内側についた水滴を取るためのスワブ。先っぽにおもりをつけて、そのおもりを尺八に通して紐をひっぱって内側の水滴をとるものだ。私の場合はこの先にボールペンをつけている。おもりのかわりにこれをつけることにより、演奏現場で譜面への書き込みが容易になった。これにより若干の機能性があがった。

この鉛筆キャップはやはり機能性の固まりである。
なんとキャップの裏側には鉛筆削り機がついているのである。これで安心して鉛筆を持ち歩き使用できるようになった。これは3つで百円。これを発明した人に感謝の気持ちを伝えたい。

これはiPad用のスタイラス タッチペン。
このように、iPadのメモアプリや絵描きアプリをする時にあると便利。私は誠実です、と発言する人は果たして本当に誠実なのだろうか。

なお、このスタイラスタッチペン、キャップを取ると普通のボールペンとしても使える。そしてこれもなんと値段が百円。iPadにも紙にも書けるという機能美にさらにコストパフォーマンスまで加わると、もうぐうの音も出ない。

これは、既に知っている人も多いかもしれないが、消えるボールペン。しかも3色。
これをペンの先の部分でこすると
消えるという優れもの。ボールペンなのに消すこともできてなおかつ3色使える。これも機能美の固まり。

そして、このカメラの下についた緑色の、若干気味の悪い三脚。ゴリラポッドと呼ばれるこの三脚だが、足も首も自由自在に動く。つまり
このようにどこでも突起物などがあればくくりつける事ができる。そして、このiPhoneをはさんでいる白い部分(ネットで100円)をつけるとiPhoneをとりつけることもできる。この三脚のがあれば、いろんなところで固定してビデオ撮影もできるし、セルフタイマーをつかって集合写真を撮ることもできる。これも機能美の固まりだ。

これは何を紹介したいのかというと、ジップロックなのだが、iPadをジップロックに入れることによって、風呂でも使えるようになる。ちなみに百円ショップにある皿のスタンドに立てている。これらの装備をすることによって、風呂につかりながらiPadでネットサーフィンなどをできるようになった。仕事から帰った後のiPadとの入浴は、私にとって、1日の疲れを洗い流してくれる至幸の時間である。
 あと、当たり前過ぎて書き漏らしていたが、このiPadがまた自分にとっては機能美の固まりだ。自分は職業柄、多くの譜面を持ち歩く必要がある場合が多いが、何十冊分の楽譜のデータを全てこのiPadに入れることができた。それによって、肩こりの元になる大量の譜面の束を持ち歩くという行為から解放され、いつ、どのようなリクエストがこようと、その場で譜面を表示して演奏できるようになった。iReal Bと呼ばれるアプリなんかのコード譜面は移調できるし、オリジナルを入れておけば、その場にいるiPhoneユーザーと譜面を共有することもできる。他には、耳コピアプリを使えば、スロー再生だって1部分のループ再生だってできる。写真だって楽譜だって漫画だって動画だって持ち歩ける、辞書にもなる、もう書きつくせない程の機能美をもたらしてくれた、iPad、iPhoneなどのデバイスなしの生活には、もはや、戻れる気がしない。
 少し話は反れるが、うちにはテレビがない。あまり見たくなるような番組がないし、テレビを置くことによって部屋が狭くなるのが嫌だからだ。だが、どうやら、ソフトバンクセレクションという物があると、テレビがなくても、iPad、iPhone、macでテレビの地デジ放送がワイヤレスで見れるのだ。これは無線ルーター兼地デジチューナーで、なおかつその地デジ放送をWiFI経由でワイヤレス配信してくれるという優れもの。これさえあれば、風呂でもトイレでも地デジを見ることができる!テレビにはそんなに興味はないがキラリと光る機能美。欲しい。
 ということで、これを私にプレゼントしてくれる人がもしもいたりしたら、機能美至上主義の私は歓喜し、もはや感謝の念を伝え切ることはできず、一生かけて恩を返そうとし続けるであろう。
 話が反れたので戻るが、

ここは私の城。1はこのPCデスクにティッシュを装着した。これもゴムでぶら下がっているので取り外しが楽だし、デットスペースの有効活用として上手く機能している。2は若干見えづらいが、ヘッドフォンがぶらさがっている。デスクの裏側にフック型のネジを打って、そこにぶらさげた。この位置が、手にとったり外してぶら下げるのにベスト。3は、2と同じようにゴミ袋をぶらさげられるようにした。ティッシュとゴミ箱は近いと利点が多い。4は電源を裏から引っ張って来てiPhone充電器をつけた。ここに充電器があると、充電した状態でPCのとなりに置けてベスト。5の下にはオーディオインターフェイスと呼ばれる録音に必要な機材の一つが繋がれている。これの操作するのに邪魔にならないよう、コ型の台と組み合わせることにより、iPadは上に移動、PCのサブディスプレイとしても利用できるし、インターフェイスの調整も、物をどかさずにできるようになった。6は尺八置き。ここに置けば尺八が転がって行く心配がない。

このように、いつの間にか私は、機能性を基準にして集まったものに囲まれる生活を送るようになっており、それはすなわち、私の思想が機能美至上主義であることを裏付けるのに十分だと感じた。私自身、この機能美至上主義が絶対正しいと言い張るつもりもさらさらないし、この思想を人に押し付けるつもりも毛頭ない。毛頭といえばIPS細胞の研究により、近い将来ハゲが治る時代が来るかもしれないというニュースをみて、今後の自分の頭皮にも幾分かの安心感のようなものを覚えた。ただ、ハゲていようが太っていようが、そんなことは演奏で圧倒出来る自分を目指して日々練習しているので、IPSの研究は当てにせず、頭皮を労りながら、日々精進していきたい。
 話は反れたが、主義主張や価値観というものは本当に人それぞれ、人の数だけあると言っても過言ではない気がするし、使用済みのティッシュまみれの母の鞄やポケットの中にだって、論理性はあるかもしれないし、もしかしたらそこには廃物利用の精神があるかもしれない。もしくは、「論理性なんてどうでもいい」という論理があるかもしれない。そもそも論理があることが正しいと言い切れるかと言ったらば怪しいところだ。大切なことは、自分と違った思考回路や行動原理、論理を持った人が目の前に現れた時に、自分の価値観を押し付けないことだと思う。ここを気をつけないことには、世の中から争い事はなくならないし、みんなが幸せを感じられる世の中はいつまでたってもやってこないと思う。これからもいろんな人の論理に触れて、納得いくものはどんどん吸収して、いい具合に今の自分の論理を論破される機会があれば、すなわちそれはさらに自分の価値観に磨きがかかった、レベルがあがったともとらえることもできるだろうし、向上心を持って生きていれば、歳をとるとともに自分の価値は向上するはずだし、そうすることによって、より自分を好きになって行けるであろう。
 とまぁ、この文章のどこに落としどころをつけていいかがだんだんわからなくなってきたので、今日はこの辺で失礼ぶっこくことにする。
 こんな長い
駄文をここまで読んでくれた皆様に感謝の意を伝えるとともにこの文章は一旦終了。


さいなら
 

コメント
コメントする








 
Powered by
30days Album